歯を保存していく意味

2011年09月25日

 ご自身の歯で噛むというのはとても重要であると考えております。理由は簡単で、ご自身の歯よりも優れたものはこの世に存在しないからです。どんなに機能性に優れた材料で補っても、どんなに高価で素晴らしい材料を使用してもダメなのです。エナメル質より優れた防御構造は現在のところ存在しません。又、歯根膜とよばれる繊維は非常によくできた構造を持ち、とても強い咬合力(噛む力)に対して緩衝作用を持ち、歯を支えてくれています。私は、これらの構造を維持することが歯にとって一番大切なのではと考えています。そのため虫歯によって歯を失うこと、歯周病によって歯を失うことさえケアしていけば、大きな補綴は必要なくなるといえると思います。(外傷などは例外ですが)治療の方針をこの保存する(ケアする)ことに重点をおいて組み立てる事が大切だと考えております。  



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